先天性筋強直症
対象
遺伝形式
劣性遺伝(潜性遺伝)
概要
筋肉を収縮させると収縮したままで弛緩せず、次の動作を行うのが困難になる、筋強直という症状が生後数週より見られるようになります。具体的には歩様の異常や、転倒・起立困難などの運動障害があらわれます。また、筋強直の結果、全身の骨格筋が肥大します。頚部の筋肉肥大により気道が狭くなり呼吸音が大きくなったり、嚥下障害などの症状もあらわれます。ミニチュアシュナウザーとオーストラリアンキャトルドッグで遺伝子異常が特定されましたが、近年の研究ではボーダーコリーにもオーストラリアンキャトルドッグ型の遺伝子異常がみつかりました。
予防と対策
過度な運動は避け、興奮などさせないようにしましょう。適度な運動は症状改善につながると言われています。また症状がひどい場合には内科療法により症状を緩和させることができます。一般に生後6ヶ月から12ヶ月で症状が安定することが多く、障害が重度でなければ長期的な予後は良好といわれています。
参考文献
Rhodes TH et al.(1999) "A missense mutation in canine C1C-1 causes recessive myotonia congenita in the dog" FEBS Lett.456(1):54-58.
Gracis M et al.(2000) "Dental and craniofacial findings in eight miniature schnauzer dogs affected by myotonia congenita: preliminary results" J Vet Dent.17(3):119-127.