シスチン尿症
対象
遺伝形式
劣性遺伝(潜性遺伝)
概要
罹患猫は腎臓の尿細管においてシスチンの再吸収ができないため、尿中のシスチン濃度が高くなり、シスチン結晶が生じてしまいます。シスチン結晶は大型化すると結石となり、膀胱炎や尿道炎を起こします。症状は頻尿や血尿といった泌尿器症状がみられるほか、尿管や尿道などに結石が詰まって尿路閉塞を来たす危険性があります。尿路閉塞が続くと急激に腎臓に負担がかかり、腎不全になってしまうため特に注意が必要です。
予防と対策
尿の濃度が高いとシスチン結晶もできやすくなってしまいます。水が十分飲めるように環境を整備してください。また、尿のpHをアルカリ性にすることでシスチン結晶を溶解させることができます。クエン酸ナトリウムやその他のアルカリ化塩を投与し、尿のpHを7.5以上に維持するよう努めてください。尿が全く出なくなってしまった場合には尿路閉塞を起こしている可能性があるので、直ちに病院を受診してください。
参考文献
Mizukami K et al. (2015) "Feline cystinuria caused by a missense mutation in the SLC3A1 gene" J Vet Intern Med. 29(1):120-125.